※黒とはちょっと違うかもしれません・・・・・・・
MY DEAR LOVERS
夜の血盟城に甲高いアルトの声と女性受けしそうな柔らかな低い声が交互に響き渡るのはそう珍しいことではなかった。むしろ、新魔王が即位して以来魔王の寝室からこれがないと陛下が帰ってきた気がしないという言うものが多いくらいの恒例行事だった。
そう、いつものことだったのだ。あることを除いて・・・・・・。
「まったく!お前というやつはとことんへなちょこだな、ユーリ!」
「陛下、さっきはすばらしかったですよ。陛下の魔術のお陰で厨房の火事は被害ゼロですみました」
「・・・・・・・・」
「こら、割り込むなコンラート!ぼくがユーリに話していたんだ!
いいかユーリ、場所をわきまえず上様化するな!あれくらいなら城にいた水の術者で十分消し止められたんだ、それなのにお前が強力な術を使ったせいで城中が水浸しになったんだぞ。おかげで、兄上は書類が全部水浸しになったせいで頭痛がするといっていた」
「こらこら、陛下になんてこと言うんだヴォルフ。陛下は火を消し止めようとしてくれたんだから、火の勢いも強かったしあれくらいですんだのは陛下のお陰なんだから、そんな口の利き方はないだろう」
「・・・・・・・・・・・」
「コンラートはユーリに甘すぎるんだ!」
「俺はヴォルフは陛下に言い過ぎだと思うよ」
「何だと!」
「まあまあ、二人とも抑えて押さえて」
仲良く兄弟げんかを始めかねない二人にさらに口を挟む物が増えたのは最近のことだった。意地悪眼鏡のあだ名をもつ大賢者村田健は火を消そうとしているのか油を注ごうとしているのかいまいち判別が付かない笑顔で間に入って、無言のユーリに話を振った。
「でも渋谷もなかなか豪快だねえ、城中の水を集めて火を消すなんて。
いやー巨大水玉が血盟城に落ちてくるのは見物だった。おかげで城中水に呑まれて・・・・・・・・」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
「?」
いつものように婚約者と名付け親に挟まれて怒られたり褒められたりと忙しい魔王陛下を村田はちょっと奇妙に思った。いつもならそろそろ名付け親に「そうだよな、コンラッド!」と同意して「ヴォルフの言うことももっともだけどさあ・・・」とでも婚約者に口を尖らせる頃合いだと思ったのだが、今日のユーリは黙ったままだ。ここは血盟城だが、久々の魔術に少し疲れたのだろうか?
「・・・・・・・・・・・・・・・・」
「渋谷、どうし・・・」
「陛下?」
「ユーリ聞いているのか!?婚約者のことを無視するなんてお前というやつは・・・・・・!」
「ヴォルフ」
いきなりユーリは口を開くとヴォルフラムの頬にそっと手を添えた。驚いてヴォルフラムが目を白黒させていると驚いたことにユーリはヴォルフラムの顔に顔を近づける。
口づけできそうな距離で漆黒の瞳が碧色の瞳を心配そうに見つめていた。
「大丈夫か?ずいぶん水を被ったろ、こんなに顔が冷たくなってる。
ほら、おれの手があったかいだろう?」
「・・・・・・・・・・べべべべべべ、別に!これくらい何ともない!!」
「本当か?ほら、手もこんなに冷たくなってるし・・・」
いつの間にやら手を握られている。柔らかにだがしっかり握られた手をヴォルフラムは口をぱくぱくをさせてそれをみると混乱した。ユーリが自分を気遣う、それはもちろん婚約者の自分に対して当然の当然でごくごく当たり前のことなのだが・・・・・・
「ぼ、ぼくは一人前の軍人だ!!これくらい何ともない!」
「そうか?でもこんなに冷え切って・・・おれのせいで悪かったな、ヴォルフ」
ヴォルフラムは後ずさってユーリから距離を取った。何故かは自分でもよく分からない。しかし、ちょうどさっきまで自分が立っていた辺りにユーリの両腕が差し出されていて、何かは分からないが急に心臓が早くなるのを感じた。
どうしていいか分からずヴォルフラムは立ちつくしているとユーリは距離を詰めるとヴォルフラムの髪からこぼれて首を伝っている水滴を指で受け止める。戸惑うヴォルフラムユーリはふっと微笑みかけた。
その瞬間ヴォルフラムは過去最大級の速度で真っ赤になった。
「ぼぼ、ぼくは、先にっ、ふ、風呂に行って、あたたまっているっ!!」
そう叫ぶと一目散に去っていった。ドアがばたん!と派手に閉じる音に呆然としていたコンラッドははっとなると主の様子が少しいつもと違うと感じ、慌てて声を上擦らせた。
「陛下、その、どうかしたんですか?」
「ん、どうもしないけど?おれ何処か変か?」
「いや、その・・・ああそうだ!身体が冷えているのあなたも同じでしょう。大分拭きましたから、結構乾いているようですが風邪を引いたら大変だ。陛下も早く風呂で温まって・・・・・・・」
「ユーリ」
「は?・・・・・え」
コンラッドは固まった。ユーリの指先がコンラッドの顎に触れるとその先とつうっと撫でていた。
「陛下・・・?」
「ユーリ、だろ?陛下なんて呼ぶなよ、名付け親だろ」
「え・・・・・・は、はい、そうでした、ユーリ」
表情なく下からじっと名付け子に見つめられることに慣れていないコンラッドは及び腰になっていた。しかし、「ユーリ」と呼ばれた瞬間ユーリはにっこりと微笑んだ。ほっとしたコンラッドにユーリは満足気に言った。
「うん、それでこそコンラッドだ」
「は、はあ・・・その、ユーリ、早く温まって・・・!?」
コンラッドは今度こそ完全に硬直した。
ユーリはコンラッドを抱きしめていた。動けないコンラッドを特に気にせずにユーリは腰の辺りを軽く撫でている。その服と肌の冷たさにちょっと顔をしかませると再度コンラッドに手を伸ばした。
「コンラッドもだろ、こんなに冷たいのに。
寒いのに我慢してたんだろ、コンラッドも早く温まった方がいいよ」
「いや、俺は・・・・・・」
「いいだろ、おれと一緒に風呂にいこうよ、ほら・・・・・・」
ユーリの指先がコンラッドの襟元に触れて銀色の光彩をユーリの瞳がとらえたその時、魔王の寝室の扉を兵が叩いた。「ウェラー卿!フォンヴォルテール卿がお呼びです!」。慌ててユーリから離れるとコンラッドは手早く兵から用件を聞くと、ユーリに向き直った。気のせいかちょっと頬が赤い。
「ユーリ、すいません。ちょっと用事ができたので、風呂には付き合えないようです。
でも、本当に早く温まってください。風邪を引いては大変ですから・・・・・・・!」
本当に急ぎの用だったらしい。最後まで言い切ることができずに走り去っていくコンラッドにユーリは「心配しなくてもちゃんとはいるよー」とひらひらと手を振った。
事態について行けない村田は友人のことが心配になった。おかしい、なにかおかしい。さっきの騒ぎで何かあったのか?
「渋谷・・・頭でも打った?」
「?打ってないよ、全然へーきだよ」
ユーリはコンラッドの言った通り、寝室のクローゼットに常駐させてあるお気に入りの風呂セットを取り出す。ついでにタオルを取り出すと、ベッドの上に腰掛けて髪をごしごしと拭いた。面食らって取り残された形になっていた村田はその様子を見て、隣に腰掛けるとユーリを観察した。がさつで野球小僧らしく手慣れた拭きっぷり、いつものユーリとの相違はそこにはなかった。
「渋谷、もしかして疲れた?なんかちょっと変だけど」
「変?別にそんな疲れてないけど」
「ま、まあそうならいいけど・・・なんか違うよ、ウェラー卿もフォンビーレフェルト卿も調子狂ってたみたいだし」
「ああ・・・そうだな、二人とも押し倒したくなるくらいかわいかったよな」
・・・・・・・・は?
村田は耳を疑った。ユーリは熱っぽい目でドアの方を見ると照れたように視線を下に向けている。
「二人ともあんなに照れて・・・ヴォルフはいつも決着だ決着だとか言ってるのにこっちからちょっと近づいただけであんなに真っ赤になって・・・・・・・さっきも抱きしめようと思ったのに逃げちゃったりして、本当にかわいいよな、村田?」
「え!?・・・ま、まあ、そうかな」
「でもあんなので本番
の時には大丈夫なのかな?まあ、ヴォルフは純情だから気長に順序を踏んでいくつもりだけど、あれじゃキスもまだまだ先だな」
「・・・・・・・・・・」
キス?
日頃男同士じゃん!と言い張るユーリから膝に肘をついてふうと切なげに溜息をつかれながらの信じられない発言に村田が硬直している間もなくとんでもない発言は続いた。
「コンラッドは余裕ぶっておれを世話を焼いてるくせにちょっとこっちから近づくと慌てて、ホントかわいいって言うかむしろその気をそそるって言うか」
「・・・・・・・・・・・」
「自分がかわいいとか思ってないんだよな、あれは。そこがいいんだけどさ。
だから結構無防備なんだよな〜、さっきもあのまま押し倒して脱がしちゃおうかと思うくらい」
「・・・・・・・・・渋谷」
「ほんとに二人ともかわいいし愛らしいし・・・・・・なに村田?そんな胸ぐら揺さぶって」
信じがたい現実を前に村田はかつてなく動揺していた。
「いいかいいいかい渋谷、落ち着くんだ。ぼくの言うとおりにして、はい、息を吸って、一二一二。はい、落ち着いた・・・
ってどうしたんだよ渋谷!!?」
「村田こそ大丈夫か?鼻息荒いぞ。おれなにもおかしくないぞ」
「いや、おかしいよおかしいよ!?いつもの「おれたち男同士だし」はどこにいったんだい!?」
「えー、
そんなのどうでもいいじゃん。愛があれば」
日頃のユ−リの発言などどこ吹く風の発言にぴきっとひびが入る村田を気にせずユーリはうっとりと婚約者と名付け親の話を続けた。
「二人ともかわいくてしょうがないんだよなー。
ヴォルフってばいつも「浮気者ー!」って焼き餅ばっかり焼いて怒ってるくせにベッドで毎日ちゃんと待ってて健気でかわいいし、コンラッドはいつもおれにくっついてなにかって側にいて世話を焼いていじらしいのにおれから世話焼くと急に照れてかわいいし」
二人の様子でも思い出したのか目を輝かせる。が、次の瞬間顔を曇らせて視線を落とした。
「でも、どうすればいいんだろうな・・・・・・ヴォルフもコンラッドもすごく身持ちが堅いし純情で一途だから、なかなか二人ともおれのものにするってわけにもいかないし・・・・・・」
「ちょっと待ったーーー!!」
全力で会話を遮ると村田はユーリを全力で揺さぶった。
「ちょっとちょっと、渋谷、どうしたんだい、何が、何が起きたの?何を食べたの?毒女印のキビ団子?
・・・・・・・・・ああ、そうだ、もういいよ。はやく、衛生兵を呼んで国一番の医者に診てらおう!早く気が付けばよかった!これで、きっと大丈夫さ・・・・・・あは、はははははあは」
「おいおい、村田。おれはどこも悪くないよ、なのにそんなことしたらお医者さんに迷惑だろ」
「いやいやいや、おかしいときは自分で気が付くのは難しいんだよ。四千年の記憶によるんだ、間違いないよ。渋谷はきっと、なにかの病気なんだよ、うん、そうだ!そうに違いない!」
「いや、全然大丈夫だけど」
「嘘だ、嘘だぁぁぁ!渋谷じゃない!いつもの渋谷じゃないよ!」
「いつものおれ・・・・?
そういえばさっきから、妙にすがすがしい気分だけど」
「え!?」
村田が振り返ると、確かにユーリは何かを振り切ったようなすがすがしい表情だった。
「何だろう・・・さっきからなんか妙に気分がいいって言うか、今まで何を気にしてたんだろうという心境というか」
「さっき!?」
さっきの出来事といえば、先ほどの上様化のことだろうか!?目を血走らせる村谷はかまわずにユーリはのほほんとしているが、ぽやんとしたその目はまたヴォルフラムとコンラートのことでも考えているのかもしれない。
「魔力を使った拍子に何か不備が起きたのか・・・・・・?それとも上様形態から戻るときに元の渋谷じゃない要素が混入された・・・?もしかして何者かの魔術か法術で?いやでも・・・・・・」
ぶつぶつと呟く優等生眼鏡君にユーリは「何がおかしいんだろう?」とでも言いたげに首をかしげる。
「なんか、難しい顔してるな、大丈夫か村田?」
「誰のせいだよ・・・・・・ああ、そうだ渋谷、えと、なんというか、どうしてそんなことを思ったんだい?」
「?何が?」
「だから・・・その、ウェラー卿とフォンビーレフェルト卿のことをかわいいかわいいって」
ユーリはヴォルフラムのことはたまにそういう風に言うことはあるが、コンラッドに関してはまずない。ヴォルフラムにしても「あれで女の子だったらなー」という言葉が付いてくるもので、今のユーリが言っていることとは違う。
「いつもは渋谷はそんなことを言ってないだろ、なんで急にそんなことを」
「だって、思っているのは
いつもだし」
「 え え え え え !? 」
「なんでそんなに驚くんだよ?だっていつも二人ともあんなにおれに愛を示してくれて、何にも感じないわけがないだろ。あんなにおれのこと想ってくれてるのに。おれだってすっごく二人のこと大事だし、大好きだし、もちろんかわいいし、自分のものにしたいし」
もうどこから突っ込んでいいかわからなくなってきた。
「男同士がどうこうだって・・・・・・そんなの意味ないだろ。こんなに愛してるのに」
「・・・・・・・・・・・・」
そりゃそうだけどさ・・・・・・。正論といえば正論だが、日頃あれほど問題にしていることをぽいと投げ捨てたユーリに村田はもうついていけなかった。
「そんなことはどうでもいいんだけどさ・・・・・・さっきも言ったようにどうすればいいんだろうな、どっちかなんて選べないし、どっちも絶対に手放したくないし、つか逃がす気もさらさらないんだけど」
「・・・・・・ど、どっちもがいいんだ」
「そりゃそうだよ。ああでも、二人ともっていうのは本人達が納得しないよな。傷つけちゃうかもしれないし、せっかく修復した兄弟の関係にひびは入っちゃうかもしれないし、泣かせたりなんて絶対したくないし・・・・・・ああ、でももちろん鳴かせるのは全くかまわないんだけど」
「か、構わないんだ・・・・・・(今、漢字が違ったのは気のせいじゃないな・・・・・・)」
「それなら、異文化コミュニケーションの相違による婚約って言い張る婚約者と過保護に扱われることを疑問に思わない名付けられ子のポジションのままでもいいかと思ってそのままきたけど・・・・・・
正直もう我慢の限界で、毎日毎日一刻一秒も早く二人をおれのものにしたいとばっかり考えて」
「一刻一秒・・・・・・」
「もしかしたら、浮気と思われるかもしれないし・・・どっちも本気なのに。
だから、なにかいい打開策がないかと最近考えてるけどなかなかいい方法が思いつかなくて・・・・・・・いっそ、二人まとめてベッドインすれば、おれの愛を分かってくれるかもって・・・・・・」
「 いや いや いや いや いや !! 」
危険発言をする親友に村田は叫んだ。どうしよう、男同士なんてそりゃそんなに気にする必要はないかと思わなくもないけど、それを通り越して純情だと思っていた野球少年からいきなりハーレム宣言を聞くことになるなんて・・・!
苦悩する村田を前に全く分かっていないユーリは首をかしげると突然「ああ!」をぽんと手を打った。
「そうか!おれ分かったぞ、村田が何を言いたいのか。ギュンターのことだろ!!」
「・・・・・・・は?いや別に」
「ギュンターもおれのこと今までの自分が完全に崩壊するくらい想ってくれてるもんな・・・・・・もちろんギュンターのことも忘れてなんかないよ。でもギュンターはおれのこと愛しすぎてて、もしおれと愛を語らう関係になったりしたらその前に汁の出し過ぎで出血多量で死んじゃうかなと思って、たまに不意打ちで誘惑するくらいがちょうどいいかと。ああそれと、グウェンはね・・・アニシナさんがいるし。でも、グウェンが疲れてるときに小動物系のほほえみで癒したりすることは常々忘れないように・・・・・・」
「違う・・・違う・・・・!」
「村田?どうしたんだ、床に両腕両膝付いたりして」
「違う、こんなの渋谷じゃない〜!うわーん!」
「村田!どうしたんだ・・・・・・そうか!ごめん、村田!!」
「・・・・・渋谷?」
少しは日頃の自分を取り戻してくれたかとかすかな希望を抱いて村田が振り返ると満面の笑顔のユーリが手を伸ばしてこういった。
「ごめんな、村田・・・・・・お前のことももちろん・・・・・・」
「・・・・・・・・・・」
次の瞬間、村田は思いっきりユーリをはたき倒していた。
「・・・・・・・うーん・・・・・・」
「・・・・・・リ、ユーリ・・・・・・!」
「・・・・・・・・かりしろ、このへなちょこ!」
「・・・・・・・コンラッド、ヴォルフ?」
「よかった気が付いたんですね!ずっとベッドの上で倒れていて・・・目を覚まさないから心配していました」
「全く、お前は服が濡れたままにも関わらず着替えもせずこんなところで眠っていて・・・風邪を引いたらどうするんだ!」
「用事を早くすませて戻ってきたんですが、猊下はいなくなってるしユーリは倒れているし・・・何があったんですか?」
「・・・ん〜と、覚えてない・・・・・・・ていうかおれなにしてたっけ?コンラッドとキャッチボールしたとこまでは覚えてるんだけど・・・・・・」
「キャッチボール?火事のことは覚えていないんですか?」
「なんだユーリ、覚えていないなんて、やはりお前はへなちょこだな。・・・・・・確かに少し様子がおかしかったが」
「・・・・・・ん〜?おれ何かしたの・・・・・・?」
「いえ、べつに・・・・・・その、いつも通りでしたよ、気にするようなことはありません」
「・・・・・・そうか〜?村田は、どこに行ったの?」
「兵からの話によると、急に部屋を飛び出して眞王廟に走り去ったと聞いていますが」
「・・・・・・う〜ん、何があったんだろう・・・・・・?
あ、でも・・・・・・」
「どうかしましたか?」
「何か思い出したのか?」
「・・・・・・・うーん、頭がぼーっとして思い出せないけど、なんか・・・・・・・胸に溜まってたものがなくなったような、なんかすっきりした気がするよ」
そういってユーリはにへらと無邪気な笑顔を浮かべた。
・・・・・・・・一方眞王廟では
「・・・魔力の影響なのか?いや、それとも魂の箍がゆるんでそこから影響が・・・・・・・、いや!それはともかくこの場合の問題はそこじゃなくて、とにかく渋谷のハーレム願望が・・・・・・いやいや、本人が言うには愛が多すぎるだけだっけ・・・・・・・とにかく、渋谷を元に戻すにはどうすれば・・・・・・ああ、もうハーレム願望強い人にばっかり召還されちゃうから影響されちゃって!!ああああもう!!」
「・・・・・・おい、それは俺のせいなのか?」
「うるさいな!ああ、どうすればいいんだ・・・・・・・君のせいなんだからどうにかしてよ!!」
「俺のせいじゃないといっているだろう・・・・・・どうにかもなにもあれは単なる本音じゃ・・・・・・」
「ちがうったらちがうーーーー・・・・・・・!!」
祭壇の前で文句を交えて嘆く大賢者の姿が見られたとか、それに眞王が答えていたとか言う噂が流れることになったらしい。
終わり
えー、ナナカマドはユーリが好きですよ、ホントだってば。
黒いと言うより、桃色過ぎて村田も真っ青!なユーリなりましたが、これはこれで黒いと思います、多分。
ユーリにはこんな願望があっても、おかしくないかと思います。少なくとも、心の何処かに自覚していなくても眠っているのではないかと・・・・・・邪推ですが。ユーリがハーレムにしたら、ある意味丸く収まるよな・・・と思ったり。
ちなみこのユーリは総攻のようですが、多分攻受に拘らず「おれのもの」主義なんだと思います(・・・)。
こんなアレな文意お付き合いいただき、ありがとうございました。
2007/11/08
