14 SM
※ くっついて公認になってる後のお話です。ユーリとヴォルフは婚約解消してます。





















「あーーー、疲れた。今日はよく働いたなぁ」


「お疲れ様です、陛下。今日は本当に頑張りましたね、グウェンが驚いてました」


「陛下って言うなよ、名付け親〜。うん、今日は趣味に没頭できるってさっさと帰っちゃったもんな」





「(バターン!!) それは本当ですか!!」





「うわアニシナさん、いつからそこに!」


「どうしたんだアニシナ。グウェンダルに用事かい?(まあ、いつもの実験だろうけど)」


「あの男!!今日は遅くまで陛下の仕事に付き合うといっていたのに私を騙しましたね!!」


「へえ〜、グウェンダルがアニシナさんを騙すなんてことができたなんて。人も魔族も成長するんだなぁ」


「後々が大変そうですけどね・・・、アニシナ相当怒っているみたいですし」


「そうだな、明日はグウェンダル大ピンチになるだろうなぁ。そんなにまでして編みぐるみがやりたかったか・・・」


「グウェンダルも最近は缶詰でしたから。
一刻も早く可愛いものたちのところへ帰りたかったのでしょうね、
明日の我が身を省みないほどに」


「そっか・・・俺のせいで忙しいんだよな・・・・よし!」


「・・・・・?ユーリ?」


「全くグウェンダルときたら(怒)!今日という今日は温厚な私も堪忍袋の緒が・・・・・おやなんですか、陛下?
私はこれからグウェンダルの
制裁 があるのですが」


「ア、アニシナさん、俺が代わりに『もにたあ』になるよ!だから、今回はグウェンのことは勘弁してやって」


「ユーリ!?」


「大丈夫、大丈夫。今回だけだから」


「陛下がグウェンダルの代わりに『もにたあ』をなさっていただけるのですか?」


「うん、魔力を提供するだけなんでしょ」


「あの男にはもったいないご配慮ですね。わかりました、ではこの魔導装置を・・・・」


「アニシナ!ユーリに危険なことは・・・」


「ウェラー卿、心配する必要はありません。
これを使ってもグウェンダル程度ならともかく陛下の強大な魔力を持ってすれば肩がこる程度の話です。
さあ、陛下」


「なになに、この輪っかを頭にはめて魔力を注げばいいんだね、よっと・・・・」


「これは使用者の近くにいるものが過去1時間以内に強い念を発して何かを強く願っていたらいれば、それがまあまあ叶うというものです」


「へえ、すごいなー。でも俺の願いじゃないの?」


「『もにたあ』の願いを叶えると『もにたあ』が実験を中断するおそれがあるので、致し方ありません。
私はこの場で特に念を発していないので、このは願いが叶うのはウェラー卿ですね。
もっとも、1時間以内何も強く念じていなければ何も起きませんが」


「うわー、すごいな。コンラッド、あんた何か1時間以内に・・・ってなにをそんなに青くなって」










「(バターン!!←ドアが開いた)むがーーー!!??」












「え、なに、何で突然メイドさん登場!?しかもなんでピンクのメイド服!?」


「成功です!魔導装置はきっかり作動しました!」


「あ、そうかこれが魔導装置の効果か。コンラッド、あんたピンクのメイドさんにそんなに来て欲しかったの?」


「ああ、ユーリ違うんです。あ、あまり近づかない方が・・・・」


「ああ、危ない!って転んじゃった。大丈夫ですか・・・・ってお、お前・・・・・・・・・・
ヴォルフラムじゃないかーーーーー!!??」


「ふむぐがーーーーー!!」


「なんだよそのメイド服・・・。し、しかも
猿ぐつわに目隠し耳栓までされて、挙げ句の果てに両手両足錠・・・・・・・・・・
コ、コンラッド、あんた何考えてたんだよ(怯)」


「ああ、いや、その・・・・たまにはちょっと変わったことがしたいかなー と(目剃らし)」


「なるほど、ウェラー卿は一般的な愛の営みに飽きてえすえむぷれい をご所望ですか。
いかがわしい。全く、これだから男というものは・・・」


「え、えすえむって・・・・、しかもメイドコス までプラスされてるし・・・・。
コンラッド、あんたヴォルフに何する気だったんだよ!?」


「え、いや、現実では現状にまあまあ満足してるし相手の都合もあるのでできないことも多いんですが、
 こうなんというか想像の中でならここぞとばかり に・・・・・・ってなに言わせるんですか!?」


聞きたくなかったーーーー (泣)!!
遠くの空を見ながら長々と物思いにふけっているなーきっと好青年らしく自然に心洗われてるんだろうなーと思ってたのに・・・・・!あ、頭の中ではなんてエロ妄想 を・・・・・・!」


「・・・・そうですね、どうせここまで想像通りになったんなら頭の中だけではなく 


「っな!?あんた最低だな!そんなこと(いまいちわかんないけど)して楽しいのかよ、コンラッド!?
 これは犯罪だよ!DVだよ!ヴォルフのこと考えろよ!!」


「(・・・冗談だったのに(←笑えねーよ!))・・・ユーリ、落ち着いて俺の話を」



「わー!わー!もう何も聞きたくないーーー!ど、どうすればいいんだ・・・・・・そうだ!!
ヴォルフ!解消しちゃったけどもう一回婚約しよう。 さ、左頬を出して


「むー?(←耳栓のせいで聞こえてない)」


「おや、これは予想外の展開ですね」


「ユーリ!?それはいくらなんでもひどい・・・!」


「うわーん!いくら何でもこんなこと考えてるやつと付き合わせられるかーーーー!
おい、ヴォルフ。コンラッドはやめとけ。しかるべきひとと結婚するまでおれと婚約しとけ(必死)!」


「ユーリ、ちょっと待って!ヴォルフを返してください(奪)!!」


「ひぃぃぃぃぃぃぃっ!!近づくなぁぁぁっーーーーー(避)!!」


「ちょっと 罪のない想像 をしたからってあんまりです!(奪失敗)」


ちょっとなもんかぁぁぁ!罪のないってなんだよ!
アニシナさん、俺がヴォルフを安全な場所に避難させるまでコンラッドを捕まえてて!頼むよ!」


「わかりました、陛下。迅速で賢明なご判断です。
さあ、ウェラー卿。己の変態志向 を反省する気があるならおとなしくなさい」


「ちょ、アニシナ、離して・・・・・・!
ユーリ、俺の話を聞いて・・・ヴォルフーーーーー!!  (バターン!!←ドアが閉まった)」




























ナナカマドはコンラートがまるマ一番好きです。信じてください。

レオさまのサイト「サイレン」で拝見した「三男をベースに最低な妄想をしている好青年ウェラー卿コンラート」

を見て書き上げました。レオさまがここまで最低な妄想を想定していたかはわかりませんが・・・・。

しかし、これじゃあユーリが怯えるのもしかたないよなぁ・・・。

ウェラー卿はもう少し自分がユーリに与えたショックを理解したほうがいいでしょう・・・・。