箱の行方
まるマの最重要アイテムである四つの「箱」。
これらの行方は今どうなっているのでしょうか?ちょっと整理したいと思います。
【追記】
箱の行方について本編で大分動きがあったのに放置しっぱなしなのを反省して、ちゃんと修正してみる。
今後は出来るだけ本編で動きがあった度に修正していきます。
2010/02/14
「風の終わり」
「カロリア編」で序盤にその名前が登場し、初めて「箱」が作中で話の核心に触れました。
「陽が昇る!」の最初で人間の最大の国、大シマロンにあることが判明され、その危険性が指摘されています。
「星が降る!」では大シマロンの闘技場の宝物庫でダカスコスによって洗濯物の下から発見されました(笑)。
そのあと村田の作戦により眞魔国に運ばれ・・・たのでしょうか?
なんか、疑い深いようですが「海の果て!」ではユーリが「風の終わり」はどうなった長男に尋ねるとその件に関しても会議で話すみたいにいいます。でも、円卓会議のあとでも「風の終わり」が眞魔国にあるという描写は見つかりませんでした。会議で議題にされていることは小シマロンの外交政策に関する問題だけ。
もしかして・・・また奪われてしまったのでしょうか?血盟城にはないのでしょうか?
また、奪われた?だとしたら、どこの誰が?
「星が降る!」では最後あたりにちゃんとカロリアで軍艦を引き連れたグウェンダルと「風の終わり」を持ち出したまま、合流しています。ユーリは結局カロリア編ではグウェンに会えなかったけど。
この後に奪われることは・・・あり得るのでしょうか?奪われたとしたらこの後にしかあり得ないんですが・・・。
また、奪われたといっても武力で奪われるとは限りらないです。軍艦を連れた魔族から正面から「風の終わり」を
奪うことは難しいので盗まれることもあるだろうし。また、人間ではなく魔族が奪うこともあり得るかと・・・シュトッフェルの例もあるし。
安泰かどうかよくわからない「箱」です。
【追記】
「後マ」にて眞王が「風の終わり」は眞魔国にある、と発言していること(P40〜42)から「眞魔国内から奪われているかもしれない」というのは考えすぎだったようです。
ただし、眞王は「風の終わり」がどこにあるかとは明言していません。しかし、おそらく眞王廟にあるのかと思っています。
(前略)
両隣でギュンターとギーゼラも頷いている。
眞王はまるで可愛い教え子でも見守るような微笑で、ヴォルフラムの話を引き継ぐ。
「そう、そして『風の終わり』
も既に我等の手の中にある」
彼は再び腕を組み腕を反らして、口元に不敵な笑みに変えながら言った。
「後はマの付く石の壁!」 P42
あれだけ「箱」を欲しがっていた眞王が「風の終わり」を人間に奪われてケロッとしているとは思えないので、やはり「風の終わり」は眞魔国内にあるのだと思います。眞王の自信からして、おそらく眞王廟に・・・。
ただし、「風の終わり」がその前、眞王が前面にしゃしゃり出でくる前に、どこにあったのかは気になります。
あったとしたら前述の横線を引いてる上に赤くして太字にしてある文のとおり「なぜ長男は「めざマ!」で「風の終わり」は眞魔国にあり、安全だと言わなかったか?」という謎があり、そしてそれが連絡の行き違いだとしても、それまでどこにあったのか気になります。
眞王は即座に命令を出して「風の終わり」が眞魔国に帰還しだい、眞王廟に封じるよう命じたのでしょうか?
それは違う気がします。「まるであなたの瞳の色」でも眞王のいた「空間」では村田は特に「箱の気配」らしきものを感じていないので、あの時点では「風の終わり」は眞王廟の「空間」にはないと考えます。「風の終わり」を眞王廟に封じるとしたら、あの後で実体化した後だと思います。
それでは、「風の終わり」の動向はどうだったのか推察してみる。
@ 眞魔国に帰還後、血盟城内に保管されていたが「凍土の劫火」を眞王廟に封じた際に一緒に封じた。
→しかし、この方法だと「風の終わりがあり、今後その処分を」と考えるであろうアニシナに「風の終わり」がないことを気づかれる。
→でも、ヴォルフラム達と裏口をあわせて「最善の方法で処分した」と事後報告すれば誤魔化せるかもしれない。アニシナは疑うでしょうが、眞王の権力は絶対なのでどうとでも出来るかも。
A 眞魔国に帰還後、国内で何者か(おそらく復権を望むシュトッフェルなどに)奪われたが、眞魔国内の権力に関する問題と思われるので、眞王の絶対の権力を用いればどうとでも取り戻せる。最終的には眞王廟に封じればいいだけで、眞王に不安要素はない。
→アニシナ以上に、村田をどう騙すかが不安要素となる(眞王の)。ただし、権力で抑えることはできる、しかし、眞王はそういう事やらない気がするんだよなあ・・・どさくさに誤魔化すとか?
・・・・・・たいした推察はできませんね。
「めざマ!」でその後会議の議題に少シマロンが上がったので小シマロンが奪ったのかとも思ったのですが、眞王を見る限りないでしょうね。
「さて、諸君、残るは二つだ」
「後はマの付く石の壁!」 P42
原作ではこの後の会話シーンがないですが、会話の内容によってはアニシナを騙したり、納得させる理由を話したのかもしれませんね。そうすると眞王の一番の難所は村田となるのか・・・・・・いや、眞王に味方するわけではないですが。ただ、「箱」も最近大人しくしていないので、眞王の言うことにも一理あるのかなとも思ってます。
2010/2/14
「地の果て」
小シマロンがスヴェレラからルイ・ビロンを経由して買い取り、コンラッドの左腕を用いて開けられた、唯一その力の鱗片を見せつけた「箱」。
【追記】
「凍土の劫火」はサラを蘇らせ、アラゾンとイェルシーに力を与えましたし、「鏡の水底」はダルコの監獄の底を水で浸し「ダスコ水没説」を挙げられるようになったほどなので、「地の果て」ほど直接的ではないけれど、その力の片鱗を見せていますね。そうすると例外は「風の終わり」だけか・・・。
2010/2/14
現在の所は行方不明なのかな・・・?
小シマロンが暴走後に再び回収したということは無いのかな?ユーリが次にテンカブの最中に会ったときにマキシーンは結構けろっとしている上に神族の子供たちを従えて余裕がありそうでした。
「箱」の暴走に巻き込まれて、「箱」を失った失態を犯したという雰囲気でない気がします。
だとしたら、やはり回収したのでは・・・?
【追記】
「後マ!」の「さて残りは二つだ」と言っていることから、眞王は目下一番行方不明の「地の果て」の場所に見当が付いているのでしょうか?
例の遠見能力で?でも、眞王はあまり国外のことは興味なさそうだけど、見えるのかな?
2010/2/14
「凍土の劫火」
2000年前に大賢者によって異世界から地球に運ばれた二つの箱のうちの1つだったが、1936年にヘイゼル・グレイブスが何らかしらの手段で力を引き出したことで再び異世界へ、しかもヘイゼルとともに戻ったと言う経歴を持つ「箱」。
現在は帰った先の聖砂国の北、歴代の王たちの墳墓の宝物に紛れているようです。
しかし、これはちゃんと閉じている(=封印されている)のでしょうか?
サラの言葉を信じるならアラゾンとその息絶えた子供を生き返らせ特殊な力を与えることができるし、聖砂国へ行く航海中の山脈隊長の火を噴く箱があるという台詞を信じるならば「箱」がその力を封じていないんじゃ、と感じます。
もしかしたら、一番問題のある箱かもしれません。
何故、ヘイゼルが暴発させられたのかという謎もありますし・・・。
【追記】
「後マ!」である意味一番居場所がはっきりした箱。眞王廟の眞王の作った「空間」に封じられている。
ついでにヴォルフラム・ギュンター・ギーゼラ・ウルリーケの他の者には多分場所が秘密(「巫女さんなんかは除く)。ニコニコの感想動画で「ヴォルフラムの他は知っているのか」という指摘がありましたが、アニシナに詰問されたときヴォルフラム・ギュンター・ギーゼラが全力で目をそらしているのでこのメンバーは知っていると思います。
眞王に「凍土の劫火」の自ら沈めたと発言した(後マ!P41)ヴォルフラム以外は記憶をいじられている可能性がないとは言えない(ウルリーケは除外するとしたら、ですが)ですが、もしかしたら眞王はヴォルフラム・ギュンター・ギーゼラを手駒とするつもりなんでしょうか?「後マ!」のラストでヴォルフラムにはそういうニュアンスでものを言っていたと思うのですが。
ただし、「後マ!」の最後の眞王とヴォルフラムの会話から細工がされている可能性がある。まあ、会話内容からたぶん細工をされてるとしたらヴォルフラムの魂の方だと思いますが。
2010/2/14
「鏡の水底」
4000年前に大賢者によって異世界から運ばれ、「お嬢様!」ではストーリーのメインとなり、ハーブの手からナチスの手に落ちましたが依頼を受けたエイプリルが奪還しスイスのリンデウ・ボーデン湖の深くに沈めます。
その後、アンリ・レジャンがボーデン湖から「箱」を引き上げ常にその身の近くで守っていましたが、軍医だったレジャンの乗っていた船が味方の誤爆で船ごと沈没してしまったために、現在は太平洋の底に沈んでいる。
【追記】
ある意味「ダルコ編」の最大のポイントとなった「箱」。
いつの間にやら太平洋のどこぞの海底からダルコの刑務所に「移動」していました。その後、刑務所の底を水没させ、ラナタンを操って、カミクロ教なんて作らせる(それは箱の意思ではないでしょうが)くらい外界に影響を与え、挙句にダルコを沈めかけています(たぶん)。
今回の件でユーリ達が回収していますが、ユーリ、というか村田は持ち帰るつもりなんでしょうか?以前の村田なら「海底に沈める」と言ってもおかしくないですが、今回は「海底に沈めたら、いつの間にかダルコに来てた」なんていう、村田にとってはショッキングな出来事があったのでそれはしないと推測しています。
村田は「箱を集める」と言っていた眞王は警戒しているでしょうが、眞王が実体化してかなり色々していることは知らないので、「海底に沈める」ということはしないで持ち帰る・・・のかな?
「後マ!」ダルコ編ラストでユーリは「「鏡の水底」は魔族が始末する」と言っていますが、途中でどこによるわけでもなく眞魔国に帰っているので、やはりそのまま持って帰っているようですね・・・村田は反対する気もするけど眞王の実体化を知らないなら、どうすればいいかもわからないし一時的に持って帰る案を取ったのかな。
2010/2/14
・ちょっと余談ですが「箱」の中身について
マニメでは箱は封印を解かない限りただの木箱であり、かくれんぼの道具や揺りかごになったりしています。
本編ではどうなのでしょう?ヒントになりそうなモノと言えば村田が
「今は音もしない。空だよ、特に何も入っていないんだ。
でも絶対に中を見ちゃいけない。マジで泣くほど後悔するよ」
「そ、それはどういう・・・」
「世の中には、知らない方がいいこともたくさんあるんだって」
「地にはマのつく星が降る!」 p147〜148
本編でも「箱」には特に何も入っていないようです。
しかしマニメと違い「箱」でかくれんぼしたりはできなさそうですね。
だってみたら絶対に後悔するようなモノらしいですから。中に何も入っていないのになぜ?
「箱」の中身についてはリヒャルトがエイプリルに説明しているシーンがある。
「(中略)中に説明しがたい空間があるんだ。空間というか・・・壁というか、門というか・・・静かな竜巻みたいなものだ。それを静めて空間を繋げるのに『鍵』が必要なんだ」
「お嬢様とは仮の姿!」 p165
もっとも、リヒャルト自身は箱の中身を見たことはなく、言い伝えでしか知らないようです。
この会話のあとに、中をのぞき込んだナチスの作業員が咳き込んで吐き気を覚えています。
リヒャルトの言うとおり内部の空気が腐っていたのか、それともやはり村田の言うとおり見たら死ぬほど後悔するものが見えてしまったのか・・・謎は深まるばかりです。