鍵は誰だ?















鍵って誰なんでしょうか?


まるマの中でかなりの重要項目である「箱」の問題には鍵がつきまといます。

そして、鍵は人なり魔族なりの体の一部でそれぞれの箱のそれぞれの鍵の所有者だけが開いた「箱」の制御をすることができます。

で、鍵って誰なんでしょうか?





【追記】


「前マ!」「後マ!」で眞王自ら鍵が誰か明らかにしてくれたので、この考察事態意味がなくなったのですが、折角長々とぜんぜん違う予想を書いたので、過去の記録として↓に落して残しました。



鍵が誰かに関しては、


「風の終わり」:(おそらくローバルト)→コンラッド

「地の果て」:グウェンダル

「凍土の劫火」:ヴォルフラム

「鏡の水底」:ジュリア→ユーリ


で、確定しました。しかし、ここで謎があるとすれば眞王がここに介入しようとしていたことです。

なぜ、眞王はツェリを介して(おそらく)「鍵」を作ったのでしょうか?ローバルトなら数百年、ツェリの魔王選定・グウェンダルの誕生を考えると百年以上前です。この時点で眞王は国に対して「箱を集めろ」と命じていません。「鍵の作成」と「箱の収集」は間にえらくタイムラグがあります。眞王にとってはたいした時間ではなかったのでしょうか?

なぜ眞王は「鍵」を作ったのでしょう?しかも、眞王は一度ジュリアが死んだ後に「鏡の水底」の魂を地球に飛ばしています。ジュリアを死なせたのはなぜでしょう、無論眞王はあまり現世に介入しようとしないのでたまたま死んでしまったことはありえますが、そのあと魂を地球に飛ばす理由はなんなんでしょうか?



2010/02/14























風の終わり




鍵に関して今現在(2007/2月)はっきりと(ていうわけではないかもしれませんが)鍵と分かっているのは「風の

終わり」の鍵であるベラールの血を引くコンラッドの左腕のみです。

もっとも、コンラッドの腕は一度切り落とされたあげく本来の鍵ではない「地の果て」に使われたあげく行方不明

になっています。でも、次に再会したコンラッドの左腕はちゃんと付いてふつーに動いています。

なんでやねん!ムラケンの言う通り切っても生えてくる体質なのでしょうか(冗談です)。




ところで、コンラッドの左腕が「風の終わり」の鍵なら





「1つの鍵には1つの箱。それを持ってのみ開き、それ以外を持って開いてはならない」
(中略)
「でも他の箱も開けられないことはない。だからこそ最初の1つなんだがな」


「お嬢様とは仮の姿!」 p141





とリヒャルトと台詞からかなり特殊な立場にいます。

コンラッドは不完全な形でなら他の「箱」を開くことができます。なら、実は今聖砂国で一番危うい立場にいるの

は彼なのかもしれません。他の鍵の代わりは果たせるのですから。





また、コンラッドの左腕が切られたときにユーリが感じた、



血は一滴も流れておらず、まるで精巧な義手みたいだ。

「きっとマのつく陽が昇る!」 p41





何気ない一説ですが後々を思うと重要です。このことから推測できる事柄としては




@「風の終わり」の鍵の一族、ベラールの末裔であるコンラッドは左腕が取れやすくなっている。
  斬られたのはコンラッド本人の腕。

 無茶苦茶なようですが「腕をすげ替えよっか」とか言ってる一族なので案外有力かと自分では思ってたり・・・。




Aコンラッドは何かしらの事情で既に腕をすげ替えている。
 斬られたのは二百年腐りもせずに綺麗に残っていた「風の終わり」の鍵のローバルト・ベラールの腕。
 ユーリが義手のように感じたのは二百年近く全く変わらず(これも意味深だ)に残っていた怪しげな腕だから。



もし仮に、鍵がこの世に同時期にはただ1つしか存在しないなら、ローバルトの左腕が地球にある間はシマロン

がウェラー家を囲っていても鍵は生まれないはずです。

そして、「お嬢様!」では終盤にコンラッドらしき人がその鍵を引き取りたいといっています。

その時のコンラッドの目的は現段階では分かりませんが、リヒャルトがいざとなれば同じ血族なら腕をすげ替え

られるかもしれないと言っていました。



じゃあ、コンラッドはすげ替えちゃってるのでは?



目的ははっきりしないにせよ、「風の終わり」に関しては絶対に安全だといえる地球から鍵を持ち出すのなら

「箱」を開かないことが最優先の目的ではないでしょう。

別の目的があり、それなら自分で扱えるようにすげ替えるのではないかと。


そうなら「地の果て」がヒューヴの時やヘイゼルの時と違い尋常ではない被害が生まれたのもわかります。

ヒューブ(自分の顔が焼けただけ)とヘイゼル(自宅が全焼しただけ)は(「凍土の劫火」を暴発させたヘイゼルに

関してはよく分かりませんが・・・)鍵では無いからたいした被害は起きなかった。

しかし、この説が当たっていればコンラッドの左腕は「箱」違いとはいえ本物の鍵だったのであれだけ「地の果

て」の解放による被害がすごいのでしょう。ほかの「箱」を開けられないことはないのですし。

ヒューブは血筋としては「地の果て」の鍵の可能性は十分にあるはずですが、ヒューブの顔が焼けたくらいの被

害で済んでいることから血筋が近いくらいでは「箱」が開かないことが示されています。じゃあ、やはりコンラッド

の左腕も血筋というだけではあれほどの被害は生まれないはずです。

「風の終わり」の鍵がコンラッドの左腕には決してならずに、一応ローバルトの左腕限定のままならですが。

しかし、そうじゃなかったら(=鍵がローバルトの腕限定であり、他には鍵は生まれない)何であの左腕は腐りも

風化もせずにあのままなのか・・・?謎は深まるばかりです。

もっともこんなことを言い出すと、そもそもなぜローバルト・ベラールが地球に来たかという謎も謎を呼ぶのでここ

では割愛します。



しかし、この論法で行くとコンラッドの腕は切れたまんまで腕があるわけがありません。

鍵を持っていたとしても、すでにすげ替えた腕が無かったら新しい左腕はないワケですから。

腕が切られたので持っていた鍵をくっつけた、だと一度切れた左腕があるという話が通りやすいのですが・・・

元々すげ替えてるとしたら左腕はないはずです。が、うーん・・・。

じゃあ、どうしよう・・・と思ったら、こんなの思いつきました↓。




「地の果て」がこじ開けられた



実はあの場にいたコンラッドがどさくさに紛れて左腕を手に入れる



「鍵」である左腕をつけて「地の果て」の暴走を止める



左腕がついた





「地の果て」が開いたとき村田が半永久的に箱が暴走して大陸がズタズタになるといっていましたが割とあっさ

り止まってしまいます。

これは「箱」が実はそれほどのものではなかったのか、それとも何かしらの手段によってその被害が軽減された

のどちらかでしょう。威力はともかく、とても、半永久的ではないわけですし。

威力が軽減されたとしたら二つの案が思いつきました。


@ユーリの力。ユーリが魔力を使って、箱の暴走を止めた。これは別項で考察します。

A鍵の持ち主であるコンラッドが鍵を回収して「地の果て」を閉じた。


なんなのかなという気がしましたが、もしコンラッドがあの場にいて腕を回収してくっつけて「箱」の暴走を止めた

なら一応筋が通ります。 鍵の持ち主なら箱を再び閉じられるかもしれないとリヒャルトも言ってましたし。

もっとも、コンラッドの左腕は「地の果て」の鍵じゃないのに再び閉じることができるのか?という疑惑は残ります

が・・・他の「箱」を開けられる最初に作られた鍵ならばできるのかも。














では、全く分かっていない後の3人は誰なのか?









地の果て



条件としてはある一族の左目。

他の最有力候補者としては「いつかマのつく夕暮れに!」でヴォルテールの一族の左目があげられ、

スヴェレラではゲーゲンヒューバーが「地の果て」に鍵として試され結果として左目ごと顔が焼けるという

結果に終わっています。ヴォルテールの血筋ならグウェンダルが有力候補でしょう。


しかし、まあこれも根拠がいまいち不明ですね。

コンラッドの左腕が「風の終わり」の鍵であるというのもマキシーンとフリンの情報から明らかにされており

鍵が誰かという情報は人間サイドからしか判明していません。

なぜ、魔族より人間のほうが遥かに「箱」と「鍵」の情報に詳しいのでしょうか?

眞王が情報封鎖でもして魔族の「箱」に関する情報を遮断したのでしょうか?いったい何のために?

まあ、フリンは元々ウィンコットの土地であるカロリアの領主夫人なので色々知るところが多いのでしょうか?







凍土の劫火



聖砂国編に入ってヴォルフラムが鍵?という疑惑がでていますがどうなんでしょうか?

建国からある名家の数によっては有力かもしれません。

もっとも、どこの家が建国からあるのかは分かっていないので候補は結構多いです。

だいたい、唯一明確に判明している鍵の血族が「ベラール一族」の人間一族なので魔族に限定する必要は全く

ないのですが。

他の「箱」と違って鍵が肉体のどの部分なのか判明していない、一番謎が多いかもしれない。








鏡の水底




条件として提示されているのは「1938年に地球に存在していない子供の血」。

しかし、他の鍵より変わった条件です。子供である時期なんてかなり限られていると思うんですが。

「子供の血液」というのはどういう意味なんでしょう?子供の頃しか鍵ではないという意味?

それともたいした意味はなく鍵が血液であり、その持ち主は1938年の地球にはいないというだけなのかな?

アンリ・レジャンは「こちらの世界にはまだ存在していない子供の血」と言っていますがこれは異世界には既に存

在しているという意味なのか、それとも地球に将来「鏡の水底」の鍵が生まれることが確定しているという意味な

のか。




この条件をクリアするのはまだ登場していないキャラを除外して、メインキャラのみで考えると


ユーリ
村田


となります。渋谷一家に関してはスルーの方向で。グレイブス一家もスルー。


ユーリは作中に鏡の水底の鍵?と言う提示がちょっとされていますがまだまだ不確定。

ただ、ユーリの誕生は様々なものたちの手によって決まっているとこらがあるので上記の将来地球に生まれるこ

とが決まっているという条件には該当するかなと。

血縁に鍵の一族のつながりに関しては地球の魔族が異世界の魔族にどう関わっているかによります。

あとは魂だけだけどこれは異世界のものですがこれは守備範囲?にはいるのかなぁ?




ムラケンに関しては殆ど分からない分からない。遠い昔の魂は異世界のものだけれど。






しかし、時間軸が同じとすれば異世界にも触手を伸ばすと結構候補はいます。

魔族は殆どアウトですが、人間なら殆どが該当します。

人間で、なおかつ話の筋に絡んでくるキャラと言えば・・・




サラレギー
グレタ



くらいです。あれ、あんまり増えない?あ、あとニコラとヒューブの子供もちょっと怪しい気が・・・。





サラに関してはあんまり分かりません。と言うか、サラは他にも謎が多いキャラなので。

ただ、ベラールが鍵の1つの血脈なのだから人間であることは問題ないのかもしれません。

でも、サラには何となく違いを感じます。神族の血を引いてるし。








で、ここからナナカマドの妄想爆発の仮説なんですが・・・・・・


「鏡の水底」の「鍵」がグレタという可能性はないのでしょうか?


本編に一切そんなそぶりはありませんが改めてみると結構怪しい気がします(気のせいなんだろうなぁ・・・)。

何故そう思ってしまったかというと伝説の三王家のせいです。

コンラッドは三王家の子孫にあたり「鍵」であるなら、三王家もそれぞれ怪しい気がしてきます。

しかし





ギレスビー、現大シマロン東端ソマーズ(当時ゾーマルツェ)にて戦闘後滅亡。  

「地にはマのつく星が降る!」 p156





という風に滅んでいます。

じゃあ、あり得ないかなあとも思いますが考察する限りいらぬ想像をします。

こじつけですがゾーマルツェとゾラシアって似てません(無理矢理)?



グレタは故ゾラシア皇室の王族の生き残りです。

名前が似ているだけで無理矢理とは思いますが大きな王朝の末端がこっそり再建されたり、どこかの王室に血

族が紛れている可能性はあり得ると思います。

ゾラシアには王族の両肩に入れ墨をする習慣があります。もし鍵の一族であるとしたら今大シマロンのベラール

たちがしているように「鍵」の印である紋様を真似ているか、もしくはいつかでるかもしれない印を隠すための習

慣とももとれます。ベラール四世も自らの左腕に入れ墨をしていますし。


滅びかけたゾラシアの王はせめて娘だけでもと王妃の実家のスヴェレラにグレタを送ります。しかし、「魔王奥」

ではそこでかなり劣悪な環境に置かれ幽閉されていたといってもいい状態だったことが判明していました。

じゃあ、両家の中は良好ではなかったのでしょう。それでも生き残りを送らなければならないという行為は、娘を

生き延びたせたいからという親子の愛にもとれますが、邪推すれば鍵の一族を絶やさないためともとれます。


愛情は全くないですがペイゲ・ベラールが改姓されてウェラー家となったことによってシマロンに「血を絶やさな

い」措置が取られています。


「お嬢様とは仮の姿!」で1938年には地球では生まれていない子供の血液が鍵とされていますが地球と異世

界の時間軸が同じと仮定すればグレタは当てはまります。














・・・・・・・・・・やっぱり無理がある気がする(オイ)。