世界で一番君が好き
(3)
(・・・・・・くそ!追いつけない!)
いつもは、走るのが速いのはこっちなのになかなか追いつけない。ついて行くのが精一杯だった。
ユーリは走るヴォルフラムの金色の頭を必死に見失わないように呼吸を整えながら何とか走った。息が切れそうになる中でユーリは揺れる視界の中でタンポポのようなヴォルフラムの金髪は強風に吹かれているように激しく上下に揺れているのを確認して分かった。ヴォルフラムはなりふり構わずに、前も見ずに走っている。
そこまで走らせているもは何なのか。悔しさなのか怒りなのか、それとも・・・・・・・・・
「ヴォルフ!待てよ、ヴォルフラム!」
「・・・っ、ユーリ!ついてくるな!」
そうはいかない。
だって、ユーリにはヴォルフラムが今抱いている気持ちが自分のもののように分かった。
「そんなわけいくかよ!いいからおれの話を聞けって!」
「うるさいうるさい!」
「ヴォルフ、違うってコンラッドには何か理由が・・・!」
「来るな!ユーリはコンラートのところに行ってろ!」
コンラートのところへ行け?まず日頃は言われないようなことを言われるとますます放ってなどおけない。
「・・・・・・ああいくよ!でもお前も一緒だ、やっぱり直接聞こう!こんな隠れて調べてたら分からない!」
「もう分かってる!聞く必要なんてない!」
「分かんないだろ!勝手、に決め、る、なよ・・・・・・!」
走る速度が鈍らないのは毎日のランニングの成果だった。走りながら大声で話すことは、ただ走っているよりもいっそう体力を奪う。
しかし、止まる気はユーリにはなかった。自分よりも早く、それもめちゃくちゃ走って、自分の喉を省みず叫ぶヴォルフラムの声には涙が混じっているのは気のせいではない。
「ユーリだけが聞けばいい!ぼくがいるとあいつは何も話さないだろうからな!」
「・・・な、何いって、んだ」
「ぼくがいつもユーリの側にいるから、コンラートはお前に彼女とやらのことを言わなかったんだろうっ!!
コンラートはぼくには聞かせたくないんだ・・・・・・だからユーリだけで行けばいい!ぼくが行くとあいつは何も話さないだろうからな!」
「違う!」
「違わない!・・・・・・もうぼくのことは、放って・・・・・・・・・・・・・!」
その時だった。
ユーリを追い返そうと首を後ろに振ったヴォルフラムは足をもつれさせ前の方へと身体を投げ出して転んだ。
ヴォルフラムはちょうど城の一角を横切り壁のない開けた場所に転がり出たそ瞬間、壁の角から急に飛び出した形になったヴォルフラムに黒い大きな影が覆い被さった。
「・・・・・・・・・あ・・・・・・・・・・・」
「ヴォルフ、危ない!」
大きな栗色の馬だった。一頭の馬が倒れたヴォルフラムを踏みつぶそうに大きく前足を振り上げていた。
突然の乱入者に走ることを邪魔されて、驚いて走るように振り上げられた前足をヴォルフラムを避けるように強張らせている。
しかし間に合わない!ユーリには鋭利な軍馬の蹄鉄が太陽の光でやけにゆっくりと、呆然と馬を見上げるヴォルフラムにその凶器がを振り下ろされようとしているのが見えた。
「ヴォルフラム!」
ユーリは叫んで後悔した。
しまった、叫ぶべきじゃなかった。叫ぶんじゃなくて、ここは何か、なんでもいい、とにかく魔力を使ってヴォルフラムを助けなければいけなかったのに、叫ぶべきじゃなかったのに・・・・・・・・・・!
絶望したユーリの耳に誰かが同じことを叫ぶ声が聞こえた。
「ヴォルフラム!」
誰かの腕が軍馬の手綱をつかんだ。
馬の動きが一瞬止まった。
その隙に、誰かはそのまま両手で握ると全体重をかけてそれを引いた。
馬はまるで宙から糸で釣られているように後ろ足だけで体重を数瞬支えると、自らバランスを崩して手綱を引かれた方向に転んだ。
手綱を引いた人物地面に崩れ落ちて、そのすれすれの位置で数瞬違いでごぅん!という音を立てて地を揺らして身を倒した。
ユーリは呆然とした。
何が起きたのか理解するのには頭が追いつかなかった。ヴォルフラムが肩で息をしてその場にへたり込んでいるのを見ると頭の何処かで「助かった」という声を聞こえた。はっと気づくと、慌てて未だに震えの残る両足を叱咤して、ヴォルフラムに駆け寄った。
「ヴォルフ!ヴォルフ、大丈夫か!おい、怪我とかないか!?どこも痛くないか!?」
「・・・・・・ユーリ」
「よかった・・・・・おれ何もできなくて、でも無事で本当に・・・・・・・」
その先は言葉にならなかった。ユーリはヴォルフラムの首に両腕を回すと頬と頬を触れさせた。ヴォルフラムが驚くのが頬越しに伝わってきたが、それも嬉しかった。ちゃんと無事だ。
ヴォルフラムの頬の暖かさに触れて、自分の頬にも血の気が戻るの感じる。やっと震えが収まると、今度が全身の力が抜けてヴォルフラムに寄りかかってしまい、慌てたヴォルフラムに支えられる。
「ヴォルフラム・・・・・・」
はっと二人が振り返ると、そこには手綱を引いてヴォルフラムを助けた人物・・・・・・コンラートが立っていた。よく見てみれば、倒れている栗毛の軍馬はコンラートの愛馬・ノーカンティーだった。
「コンラッド?」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・コンラート?」
コンラートはいつもの笑顔を欠片も浮かべていなかった。顔に何の表情を浮かべることなく、いやむしろ強張らせて肩で息をしていた。そして、二人が見上げる中つかつかと二人の側に膝立ちに座るとヴォルフラムを見た。
その視線の厳しさに何となく気圧されてユーリとヴォルフラムは思わず目を泳がせた。
次の瞬間、ヴォルフラムの右頬がぱん!という音を立てて鳴った。
ユーリは目を見開くと、目の前で起きたことが信じられなかった。
コンラートがヴォルフラムの右頬を叩いたのだ。ヴォルフラムの両肩を手でつかむと顔を近づけた。
「何を考えているんだ!
もう少しで、もう少しで死ぬところだったんだぞ!」
日頃のコンラートにはない剣幕にヴォルフラムは目を見開いて口を開いてぱくぱく空気を噛んだ。隣にいたユーリも思わず身を固くしてコンラートを呆然と見返した。
「ここが軍馬の訓練用に使っている場所だってことは知っているだろう!!訓練に巻き込まれればただですまないんだ、それなのに急に飛び出してくるなんて!!」
コンラートは強引にヴォルフラムの両肩をつかんだのでユーリはヴォルフラムから離れた。だからコンラートの怒りが何者にも阻まれることなくヴォルフラムに浴びせられた。
「怪我じゃすまないかもしれないんだ、下手をしたら死ぬかもしれないんだ!!運がよくても大怪我だ、それが分からない訳じゃないだろう!」
「・・・・・あ」
ヴォルフラムはコンラートから視線を下ろすと地面の馬の蹄の跡があった。さっきノーカンティーが倒れた際に抉られた地面は大きな傷のように深かった。
もしかしたら死んでいたかもしれない。今更のように全身が粟だった。
「ヴォルフ、聞いているのか!」
今まで見た中でユーリはこんなに怒りをあらわにするコンラートを見たことがなかった。それを怖がるというより力が抜けたように何をしたらいいか分からない。
「・・・・・・・・・・・・・・・・・うっ、く」
が、数秒後にユーリは息をのんだ。
うつむいてコンラートと目を合わせようとしないヴォルフラムの目には必死にこぼすまいとしているが、その大きな目にギリギリまでの涙が溜まっている。意地っ張りな彼がそんな風になっているところをユーリは見たことがなかった。
ユーリの喉の奥に熱いものがこみ上げた。コンラートとヴォルフラムの間に強引に入ってコンラートの怒りを遮るとうにヴォルフラムに被さってコンラートを見返した。
「コンラッド、やめてくれコンラッド!
おれのせいでもあるんだ、おれがヴォルフが落としたコンラッドのメモを勝手に読んだから・・・・・・」
これ以上ヴォルフラムを追い詰めてはいけない。ヴォルフラムだけのせいじゃない。
そう言わないと。
「・・・・・・・・う、るさい!ユー、リ、黙って・・・いろ・・・・・・!」
黙っていることはできるか、そんな、そんな弱々しい声のくせに。
勢いをくじかれたようなコンラートが戸惑ったようにユーリを見ると、今度は静かに尋ねた。
「・・・・・・ユーリ?何が、何をしたって・・・・・・」
「だからおれが追いかけたからヴォルフが逃げたんだ、だからこれ以上ヴォルフを・・・・・・」
「・・・・・・よけいなこと、を言うな!べ、べつ、っにユーリは関係な、い・・・・・・・・」
その拍子にヴォルフラムの目から堰を切ったように涙がこぼれた。
ヴォルフラムはとっさに手を当てて止めようとしたが、こぼれ落ちてきて止まらない。
「・・・・・・っく、うく・・・・・・・・・」
嗚咽がこぼれてきて今度は口元に手を当てる。
涙を止めようと呼吸を止めようとするが、喉が引きつったようにいうことを聞かない。力を入れて止めようとするほど、余計に大きく涙と嗚咽がこぼれる。
泣きたくなんかないのに。
涙を拭こうとしたのか目元にユーリが袖口を当ててきた。
ユーリとコンラートの前で、泣きたくなんかないのに。
コンラートはもう怒鳴ってはいなかった。ただ黙ってヴォルフラムを見下ろしていた。
ヴォルフラムはそのせいで一層涙をこらえた。見放されたのだろうか?こんな風に子供じみたまねばかりする自分に、今度こそ心から愛想が尽きたのだろうか?
(だったら、泣いたら、余計にコンラートは、きっと)
これ以上邪魔になんて、されたくはない、のに・・・・・・・・・
必死で腕全体で顔を隠す。泣き顔なんて見られたくない。
が、それは遮られた。
「・・・・・・・・・・・?」
ふわりと柔らかな腕に包まれた。暖かい、何処か懐かしい匂い。
「・・・・・・・よかった」
コンラートの腕だった。抱きしめられている、と気が付いたのはもう一度囁かれた声が聞こえたときだった。
「・・・・・・・・本当に無事でよかった、ヴォルフラム」
そんなに心底安心したような声で、そんなことを言うから
ヴォルフラムはどうやっても止まらなかった涙がぴたりと止まった。
お陰でいきなりの抱擁に文句を言う機会を逃してしまった。ただ抱きしめられたまま思わずコンラートの袖をつかむことになってしまった。まるですがるように。あげくこんなことまで言ってしまった。
「・・・・・・・・・ごめんなさい・・・・・・・・・・・・」
本当に、平素なら絶対言わない言葉だった。
木漏れ日でも陽光は結構まぶしい。そんな風に思うのは、目が腫れるほど泣いた後だからだろうか?
そんなことを考えていると、陽光を遮ってユーリが覗き込んできた。顔には心から安堵した、という表情を浮かべている。
「どっか痛いところはないか?本当に大丈夫か?
・・・・・・・・でも、ホントよかった。おれさっきヴォルフがどうなっちゃうかと、本気で・・・・・・」
「・・・・・・・・・・ふん、へなちょこめ。
お前は大げさなんだ、ぼくは別に無事だったろう」
心底安堵したユーリに、そう言ってヴォルフラムは背筋に鋭い視線を感じた。
どこが大事はないか痛いところはないかと、ユーリとコンラートにかなり強引に座らされた木陰は暖かな陽光がこぼれていて適度に暖かいというのに右側からの空気は何故かこんなに冷たい。ひんやりとした冷たさじゃなくて、刺すような冷気だ。
予想通り振り返るまでもなく、表情がまだやや硬いコンラートの顔が覗き込んできた。ぷいとヴォルフラムが目を背けるとさらに追ってきて視線がぶつかり合う。怯んでいるのを知られたくないヴォルフラムはにらみ返すがコンラートはものともしなかった。
「ヴォルフラム、あとでたっぷり話がある、覚悟しておくんだな」
「・・・・・・・・・なんでぼくが」
「昔から言っているだろう、馬はとても穏やかな生き物だけど俺たちとは重さも力も違うんだ。乗りこなすときはもちろん、周囲にいるときは踏まれたりぶつかったりしないように細心の注意を払わないといけない。
軍馬の訓練なんてなおさら注意をしないと、本当に次はただじゃすまない、それを分かっているのか」
「・・・・・・・・・・・・わかっている」
「じゃあ、なんであんなことを、あそこが軍馬の訓練場所だってことを忘れていたのか?」
「・・・・・・・・・・・・知ってた」
「じゃあ、なおさらだ。さっきはそんなに速く走ってなかったし、ノーカンティーは賢い馬だからとっさに俺の意図をくんで倒れてくれたが、それはたまたまだ。次は無事じゃすまないぞ」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・うるさい」
「ヴォルフ!」
「待ってくれコンラッド!ちょっと今はヴォルフを怒らないでくれ、頼むから!
ヴォルフもコンラッドは心配してるんだから、そんな風に言うなよ、な?」
「・・・・・・・・・・・・」
答えることなくヴォルフラムは目をそらした。そのまだ腫れの引かない目元を見るとユーリはこうなった経緯を思い出さずにはいられなかった。コンラートにはまだ何も聞いていない。
聞かないべきだろうか?
ユーリは背後のコンラートがいぶかしげな表情をしているのが振り返らなくても見えた。そう、ユーリは見えなくてもコンラートがどんな表情か分かるのだ。かつてジュリアがそうだったように。その魂の次の持ち主である自分には分かる。
聞きたい、コンラートにジュリアと同じくらい大事に思う人ができたのか。そのことを何故ユーリとヴォルフラムにだけ隠していたのか、知りたい。聞きたい、聞かないとこんなことを何度も繰り返してしまう気がした。
沈黙を保ったまま背中を向けている名付け子にコンラートはいぶかしく思い、ユーリに手を置いた。
「・・・・・・・・・ユーリ?」
「・・・・・・・・・・・・・・・・」
「どうかしたのですか?そういえばさっき俺のメモがどうとか言っていたけど・・・・・・?」
「・・・・・・・・・・・・・・・・コンラッド、あのさ聞きたいことが」
「!!・・・・・・・・・・・・・・・・ぼくは気分が悪い、先に帰る!!」
「ヴォルフ!?何を言い出すんだ。まだ話は終わってないぞ」
「うるさい、説教なら後でいくらでも聞いてやる!ぼくがいるとユーリが話ができないんだ!」
「何を言ってるんだ・・・?」
「とにかく、ぼくは・・・!?何をするユーリ離せ!」
「やめろってヴォルフ!いいからお前はここにいろよ!」
「うるさい、コンラートが話せないだろう!ぼくは別に聞きたくない、聞きたくないんだ!だから離せ!」
「待ってくださいユーリ。何の話ですか?俺に何か聞きたいことがあるんですか?」
「・・・・・・・・・・っ、コンラッド、あんたおれとヴォルフに隠してることあるだろ?」
「ユーリ!」
「・・・・・・・・・・・・え?」
その瞬間コンラートの顔が強張るのを、ユーリははっきりと目の中に映した。やはりそうなのかと唇を噛んで、一瞬だけ躊躇ったが、それも振り切って言葉を吐きだした。
「おれとヴォルフに、言いたくないことがあるんだろ?隠してることがあるんだろ?何か内緒でやっていることがあって、それで忙しくて今日のキャッチボールにこなかったんだろ?」
「・・・・・・ユーリ、それは」
「違う、コンラートはぼくに言いたくないだけだ!ユーリには関係な・・・・・・!」
「違わないだろ!コンラッド誰にも言いたくないことってあるよな、でもなんでおれ達にだけそんなに「彼女」のこと隠すんだ?みんな知ってたのに、なんでおれとヴォルフにだけ?エーフェにはヴォルフにだけ絶対教えるななんてまで言って!」
「・・・・・・・・・エーフェ?・・・・・・・・・もしかして、俺がエーフェに渡したメモを読んだんですか?」
「質問に答えろよ!なんで言ってくれないんだ、おれやヴォルフがあんたの恋人のこと知ってちゃおかしいのかよ!?みんなに口止めまでして!コンラッドいつも一緒だったのにそんなに無理してまで隠したかったのかよ!」
「ユーリ、違う!だからコンラートにぼくにだけ・・・・・・・・・!」
「何でだよ!?」
「ユーリ」
だれにも怒りを向けているのではないのに、誰をも沈黙されるような声音でコンラートは静かな表情のままユーリに手を伸ばした。虚を突かれたユーリは頬に伝わってきたコンラートの指先の熱に気づくと、慌てて逃れようとしたが、コンラートの手の方が素早くユーリの頬へと伸びた。目元で、何をぬぐうような動き。
その時、ユーリは自分が泣いていたことに気が付いた。
重傷者に怪我を治療するかのように丁寧にそっと涙をぬぐうコンラートに、毒気を抜かれたユーリはばつが悪くなってされるがままに涙をぬぐわれている。しばらくすると、コンラートの手が今度はヴォルフラムに伸びた。
「な、何する!・・・・・・う」といういつもよりも弱々しい、涙が混じった憎まれ口が頭の後ろで響いたが、ユーリはコンラートがさっきと同じことをしたのが見えずとも伝わってきた。
多分、ジュリアの魂を持つものだからではなく、ユーリは自然にそう思った。見えなくても分かる。
きっと、コンラートならそうするだろうと。
しゃくり上げていた二人の涙をコンラートはぬぐうと、穏やかな声で二人に告げた。
「・・・・・・・ユーリ、余計な心配をさせてしまって申し訳ありませんでした。もちろんヴォルフも、すまなかったな。
二人とも隠していて悪かったって、謝るから・・・・・・「彼女」に会ってくれないか?」
続く
長くなりました。終わりませんでした、次できっと終わります・・・・・・。
ゲームでコンラートを怒らせよう作戦というのがありましたが、ナナカマドは「それは割と簡単じゃ・・・」と思っていました。ユーリが、多分ヴォルフも、自分で自分を傷つけるようなことをすれば次男は一発で怒るでしょう。たとえちょっと指先を怪我する程度でも。
怪我をわざわざしなくてもどっちかが「どうせおれ(ぼく)なんか・・・」とかちょっと本気で言ったら、最初は慰めたりしているでしょうが次第に「こんなにかわいいのになんでそんなこと言うんだ!」と主観の入りまくった怒る方をするかと。
後、次男が三男をぶったのは「右」頬ですよ。左じゃないです。(笑)
2007/10/30